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碁を打つ女

碁を打つ女
シャン・サ
碁を打つ女
定価: ¥ 1,995
販売価格:
人気ランキング: 165133位
おすすめ度:
発売日: 2004-08-25
発売元: 早川書房
発送可能時期:
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しっかし、なんでこうウチの会社の社長はバカなのかね~~(-_-メ)。
あーゆう人間に下で働いてるのかと思うと自分の人生に意味を見いだす気も起こらなくなるね。

ま、こーゆう時は、シャン・サの本を読んで、心を落ち着けるに限るね。
今は「碁を打つ女」というのを読んでるとこなんだけど、ちょうど今の自分と同じような境遇のヤツが出てきて、なんだかシンパシーを覚えるね。

碁を打つ女・・・なんっつうタイトルなんで、最初は(個人的には)「あんま、パッとしないかな」とか思ってたんだけど、これ全然スゴイ!
もう、スイマセンでした!!!!って感じだね。碁を打つ女 サイコーっす。

上手いのですが、
1937年の満州を舞台にした10代の少女と、20代も日本陸軍士官の男との運命的交差の物語です。以前に読んだ『午前4時、東京で会いますか?ーパリ・東京往復書簡』のシャン・サさんの小説です。


歴史的事実を(歴史的事実にも、人や国や見解に違いが有りますし、あって当然ですし、無理にすり合わせる必要も無いとは思いますが)上手く小説として成り立たせるディティールになっています。女の章と男の章が交互に少しづつ進んでいき、無理に説明的にならないところもまた良いです。物語の結末も、それぞれの絡みも充分に小説として上手くて読ませます。とてもこの作者が若いとは思えないぐらいに上手いです。


ですが、上手いからこそのヒロガリに欠ける気がどうしてもしてしまいます。歴史的事実を使い、なおかつ戦争という非情に大きなチカラを使っているのですから、流れとしてどうしても先が読めてしまいますし、上手いからこその、優等生的つまらなさを感じてしまいます。10代の少女に対して20代の男の方が上手く書けているのに、人物として希薄なのです。10代の少女の辛辣さや、矛盾や、感情のふり幅の大きさなどに上手くは無いけれど(20代男の主人公と比較して)リアルさを感じるのです。ただ、どうしてもそのリアルさを作者のリアルさに、またその擁護に感じてしまいました。しかし、上手いです。ですが想定の範囲を越える『何か』が無かったのが残念。とても上手く書けていて、設定も、描写も上手いのに。何故かとことんのめり込むという所まで行かなかったです。小説の終着点も、上手いけれど、上手さが鼻についてしまうのです。それでも作為的過ぎて興醒めな短絡的なモノよりは上手いです。


上手い小説が好きな方、運命的、という単語が好きな方にオススメ致します。

ちょっとちょっと
なんだか歴史教科書のちりばめを読まされているみたいで、はっきり言ってこれに文学賞を
与えるフランスってちょっとちょっと。著者は頭固い優等生タイプですね。知ったかぶりの
日本人描写が許せないです。

もしも私にも碁が打てたなら・・・
本の裏表紙には、「満州の娘と日本人士官の叶わぬ恋を市場豊かに描」いたとあるが、私の心に残った印象はかなり違っている。 
満州の娘(というか女子高生)と日本人士官が碁を打つことを通じて惹かれあうことには間違いないが、私にはどうしても最後まで娘が碁の相手である日本人士官を「愛している」とまでは感じられず、士官の片想いに近いまま終わってしまったのではないかと思う。恋をする環境という視点で満州娘と日本人士官の置かれた状況を客観的に見れば、日本人士官は圧倒的に不利なわけだ。駐屯であれば、娼婦以外に付き合える相手も無く、現地の若い娘に片想い、というのはむしろ自然。一方の女子高生は二人の大学生との恋愛関係に忙しく、散々つらい思いをした結果、名も知らぬ碁の相手に心安らぐものを感じて初めて惹かれた、と読める。この恋愛については、読者が男性か女性かでも大きな差ができそうな気がする。

少女の描写は瑞々しく生き生きとしていて、若いパワーにあふれている。それは作家が若い中国人女性であるから不思議ではないが、日本人士官は全く別の魅力をたたえた人物に仕上がっている。日本人の私が読んでもほとんど違和感のない物語だ。あの戦争を舞台にした日本の軍人が中国人の若い作家にこのように語られていることには、驚嘆せざるを得ない。「徳川家」、「狂言」など日本人なら常識である事柄に律儀に注釈が入っていたりしなければ、外国の小説であることを忘れそうなほど。

千風という架空の街の、千風広場という現世を離れた特別な空間で碁を打つ、という神秘的とも思える行為が二つの魂を触れ合わせる、という点について頭では理解できるものの、碁の素養のない私には、感覚的にわからない部分が多く残った。私も碁を打つ女であったらもっと深く共感できたのかも、と少し残念。私にとっては、魂を激しく揺さぶるというほどの感動は無かったものの、充分読むに値する小説だった。

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