最近、風呂場ん中で読書をするというのにハマっている。
湿気で本がフニャフニャになるのだが、ま、あまり気にしないことにしている。
昨日から「人間、「うつ」でも生きられる」を読み始めた。正直、私は後悔している。
こんな良い本を風呂場とかで読むのは罰当たりだという気がしている。
人間、「うつ」でも生きられるの中にでてくる、ある言葉は私を幼少の時分へとタイムトリップさせてくれる。
誰の心の中にもある風景。「人間、「うつ」でも生きられる」の中にはそれがあるような気がする。とりあえず表紙がフニャフニャになってしまったので、もう一冊買うかも知れない。
大切なことは、自虐的にならないことである
不勉強で谷沢永一氏がどのような人物か知らないままこの本を読み進めたので、何だか成功者の自慢話ばかり聞かされているような気分がした。しかし詠み終わってみると、私自身も子どもの頃から波があり、燃え尽き症候群のような状態を中学生くらいから断続的に繰り返してきたので、「あれをうつと定義しても良かったのか?」と不思議な気持ちになった。
文才ある患者が書いた本
学生時代、谷沢先生宅に電話で学園祭の講演依頼をお願いした時、奥様からうつ病を理由に断られました。当時谷沢先生はテレビ番組に毎週レギュラーコメンテイターとして出演されていましたので、「テレビに出ていてうつなんて、断る口実ちゃうか」と思ったものでしたが、本書を読んでようやく、谷沢先生独特の病状が納得いきました。
うつ病に関する本は大抵、精神科医が治療する側からの視点で書いたモノが多く、確かに専門的な知識に基づいた情報はそういう本で得るべきでしょうが、本書のような患者が書いた体験記も又、別の面から参考になります。
又、谷沢永一という名文家による記述は読むのが実にラクで苦になりませんでした。ただ、谷沢永一という人間を全く知らない人が読んでもイマイチかも知れません。私はテレビの他、著作も数冊読んで、彼の経歴には関心を持っていたので大いに楽しめました。でもこの方が関西大学の学内政治にこれほど熱心だったとは、かなり意外でした。
一度は読んでほしい
私もうつで、2年近くなります。谷沢先生は関大の先生で顔は知っていたのですが、あの人も苦しんでいたんだと知って、少しほっとしたり、自分だけ苦しいのではないと思い、大丈夫と思えるようになりました。
うつの原因は初めは些細なことからでも、それが病気になるとどんどん変化します。一度這い上がっても再び襲ってくることもあります。私は病院に通っていますが、この本を読んでいると、”ああ、私と一緒だ”と思えて納得できます。これはうつになっていない人もぜひ読んで欲しいです。周りにそういう人がいたら気がついて欲しいし、自分も他人事でない日が来るかもしれないのですから・・。

