
定価: ¥ 3,780
販売価格: ¥ 3,780
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発売日: 2005-09
発売元: 星和書店
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たまには実家に帰って両親に顔を見せてやろうかと思う。しかし、田舎というのは超退屈なのだ。本の2~3冊は持ってかないと間が持たない。今回の帰省では「うつ病論の現在─精緻な臨床をめざして」を旅の友とすることにした。
JR上野駅から宇都宮線に乗る。幸い、上野発の列車なので席は座り放題だ。さっそく「うつ病論の現在─精緻な臨床をめざして」を取り出し、本の中に没入するが、馬鹿な子供が私の周囲で嬌声をあげている。いや、嬌声などという生やさしいものではない。
ここは動物園か?と言いたくなるほどの野放しぶりだ。親が見ていない隙に「うつ病論の現在─精緻な臨床をめざして」の表紙の角で奴らの眉間を思いっきりヒットしてやった。
混迷極めるうつ病論
現代のあぶらののった、うつ病概念をざ?っと概観できる。と同時に、
現時点での「うつ病」についての精神病理学的記述の限界をみることになる。
内海健先生までもが心なしか歯切れが悪い。
これから「うつ病」を精神病理学的に記述しようとする場合、
既存の概念は一度ぶっ潰さないといけないと、この本を読んで感じた。
明らかに病態が違いすぎるし、現行の治療法は通用しない。
「病理性」に注目し過ぎると、見落としてしまいがちだが、
「医原性」を無視して語ることはもはやできないのではあるまいか。
現在の難治性うつ病と呼ばれる病態には、過去のうつ病治療の刻印が
これでもかとこびりついている場合が多々みられる。
時代遅れの病理と時代遅れの治療が、珍種の患者を量産するのだ。
あまりにも無邪気に病理性のみに注目し過ぎてはならない。
